騒動終結!!

先日の10月6日にソップムーイ郡(メーホーンソーン県)の男性がSNSに投稿し助けを求めました。村の子供が”この男性の家族から呪いをかけられる夢を見た”と語り、そのせいで、原因不明の病気になってしまったと信じた村人が一斉に立ち上がり、男性の一族40人以上が追放されたとのことでした。
その後、9日に行政当局と警察が調停に乗り出し、オムコーイ郡(チェンマイ県)のセーントーン寺にて和解の誓約儀式を執り行いました。それにより、ただ夢だけで村から追放されることとなっていた、7世帯の名誉と権利は回復され、この問題は解決しました。今後は対立を終結させ、法に従って平和的に共存していくことになりました。


このニュース、ぱっと読むと、呪術を信じる山岳民族(恐らくカレン族)の村でのいざこざと思えますが、詳細を読むと、これアミニズムVS近代法治主義 なんですね。
実は一度、この村がある郡長が調停していて、なんとこの一族を村から永久追放で合意しているんです。この合意書には行政側の担当者の署名もあるんです。
”子どもの見た夢”が根拠でこの合意は信じられませんが、まだまだ山岳民族の村には呪術信仰、精霊信仰(アニミズム)が強いんですよね。合意書となっていますが、追放された側が合意するわけはないので、行政側が完全にアニミズム側に立っていたんだと思います。
ここで、このアニミズムを含む不公平な処分に対抗する”サーイマイ被害者支援ネットワーク”が出てくるんです。
追放が決定した男性がここの被害者ネットワークのSNSに投稿して助けを求めたんですね。
「重大な人権侵害」として、それで世論が盛り上がり、一度は合意を強制した行政側も態度をころっと変え”追放は違法”と名言、和解の儀式を執り行ったというわけです。

”サーイマイ被害者支援ネットワーク”はバンコクのサーイマイ区での住民トラブルや被害者支援をするために、エーカパット氏が創設したページなんですね。
それが今は、タイ全土に知られて、全国区としての被害者支援ネットワークになっているんです。
世論を動かすぐらいの大きな力を持っていると言われています。

いや、しかし、”子供の夢””原因不明の病気”=”呪い”になるのが山岳民族の村では普通なんですよ。まだまだ、都市伝説の世界が残っているんです。
私のパートナーの村でもそうです。そして驚くのは、若者もある程度、呪いとか迷信を信じているんですよ。
もう、いわゆる新興宗教なみです。誰かが重病にかかれば、精霊に対する儀式を行う。何なんだろうって思います。ただ、このような儀式を仕切る呪術師がどんどん減っているのも事実です。跡継ぎがいないんですね。

私は都市伝説は好きですが、私の興味はその事象ではなくて、それを誰が言い出したのか?創り出したのか?そこに興味があります。
いわゆる新興宗教の教祖と同じで、誰かが創り出して、それを信じ込ませる、信じ込んでしまった人が多ければ、それが常識になっていく・・・。
また、私はなんでそういう物を信じてしまうのかにも興味があります。
でも、信じている人って頑ななんですよね。昔々、キリスト教のアカ族の知り合いに、キリストが湖の上を歩いてきたというのは、単なる比喩で、実際にそんなことはしていない、一つのパンを何万人に分け与えたというのも、比喩で、事実として物理的にそんなことは不可能、と言ったら、キリストは人間ではなく神だから出来るのだと、全然譲らないのです。
なんでだろうって、不思議に思いました。これが信じるということで、怖いなぁとも思いました。でも、そこまで信じさせる人間の洗脳のテクニックも凄いなぁって思います。

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