
ナームユアンパッタナー村の住民は国家水資源委員会の決議に反対しています。パヤオ県ナームユアンのダム建設事業は、村の住民に直接影響を及ぼすほか、環境面、社会面にも深刻な影響を与えるからというのが理由です。
これまでこの地域で灌漑局による事業が進められる中、住民は一貫してこのプロジェクトに反対であると表明してきました。
また、住居を移転する意思はなく、いかなる補償も一切受け取らないと明言しており、事業中止の決議がなされるまで今後も反対を続けるとしています。
これはかなり難しい問題です。ダム建設と、そのために移転を強要される住民の対立。これはつい最近始まったものではなく、2022年から続いています。
しかし、今回は住民が反対し続けているにも関わらず、行政文書には”説明し、理解を得る手続きを行った”と書かれており、それに伴って、事業の承認が降りたんですね。
そこで、反対住民の怒りが爆発したわけです。
この地域では、やはり乾季に農業用水、生活用水が不足するんですね。それで行政がダム建設計画を立ち上げたのです。
反対住民は伝統的に使われてきた水利設備を修理・維持・改良することで水不足が賄えるとしていますが、これには大きな疑問符がつきます。
この水利設備は灌漑用水路を田んぼや畑に行き渡るようにしてあって、この灌漑用水路を溢れていったものが、周りの田んぼや畑に行き渡るというシステムなんですね。これで、公平に水が分けられるというわけです。
この灌漑用水路の高さを高くする、壊れているところを修理するとうで水は確保できると言っているのですが、非常に弱い主張だと思います。
絶対的な水量が足りないのですから。やはり、ダムで雨季の時の水をためておくしかないと思うのですが・・・。
実際、他の村ではダム建設を正式に要請しているところもあるんです。
4年以上も、反対運動で実現してないこのダム建設、行政の方もしびれが切れたと言うか、賛成派からの圧もあったのでしょうか、つい嘘の報告書を上げてしまったと・・・。これはいけませんよね。
先祖から代々住んでいるこの土地を離れることは出来ない!というのが、反対派の中心的な主張なんですね。帰属意識がまったくない私には何故そうこだわるのかは理解できないですが、そういう人達もいることは理解できます。
単なる企業の利益のための住宅団地開発ではなく、地域の発展のため、安定のための公共事業なのだから、ここはエゴを出してはいけないと私は思うのですが・・・。行政側も十分な補償をすると言っているのに・・・。さて、どうなるんでしょうか・・・。